藤枝市 リフォーム 育暮家 家は新築から始まり、メンテナンスやリフォームを繰り返し、維持されていきます。生活スタイルも家のつくり多様化したい時代にこそ、「ライフサイクルリノベーション」の考え方が大事になります。家は住み継がれていくことで長寿命となり、その役目を果たします。
2017. 8. 4

増築された家のリフォーム vol.3 (静岡-岡部)

前回までは小屋組みのお話を中心にしてきました。
今回は耐震補強の流れについてお伝えしていきます。
 まずこの建物についてです。実は今回のリフォームの建物は二つに分かれていました。
10坪づつの二つの建物が並んで建っているのですが、それぞれの建築時期が異なることはすぐにはわかりません。
最初に建築された昭和63年築の方は伝統工法にならう構造、平成2年に増築された方は現在の在来工法によるつくりでした。
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  ↑ 伝統工法の建物

 伝統工法の建物は石の上に柱を建てて貫(ぬき)等で建物をつなぎ地震や強風時には
変形しながら力を逃がしていくつくりです。
 在来工法では基礎に建物を固定し、変形を起こさないようにして地震や風に備えます。
当然伝統構法と在来工法では建物の揺れ方が異なります。揺れ方の異なる建物が並ぶ場合、
それが地震が起きた時どうなるでしょう。お互いがぶつかって建物を傷めあうことになりますね。
幸いこの現場では建物を30センチほど離して建ててありました。これは前回施工してくれた方の
技術と配慮からだと思いました。その30センチの隙間がエキスパンションジョイント(破壊力を伝えないための隙間)
となってお互いが干渉し合うことを防いでくれます。

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 私たちはこの二つの建物をきちんと固めて、つなげ一つの建物として耐震強度をあげる方針を立てました。
耐力壁は合板でつくりました。梁を足したり、柱を補強したりと目標の耐震強度に近づけていきました。

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 軒高のある建物でしたので、筋交(すじかい)が棒立ちになってしまうこともあり、
合板を貼って剛性を高めることにしました。

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 新たに柱を足しています。

 耐震補強工事は仕上がってしまうと分からなくなる仕事ですが、
建物の寿命を延ばすためにも欠かせない仕事です。
そしてプランニングでは間仕切りもうまく利用して耐力壁にします。
地震に強く、動線もデザインもキレイに納まると、安全で住みやすい家になります。
 上辺のみのリフォームとは違って、リノベーションという言葉がぴったりくる
建物の価値が上がる住まいづくりになっていきます。

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増築された家のリフォーム vol.3 (静岡-岡部)
増築された家のリフォーム vol.2 (静岡-岡部)
増築された家のリフォーム vol.1 (静岡-岡部)